松葉杖で初出勤

無事に就職も決まった春休み。

実家の岐阜に帰って高校時代の友人たちとスケート行こうよって話になって

そのスケートリンクがどこになったのか全然覚えていませんが、

スケートに行ったのは確かです。

調子良く滑っていたはずなのですが、どうも運動神経が悪いのか就職も決まってぽかぁーとしていたのか

ある瞬間に「グキッ!」足を捻ってこけてしまい。

そのままスケートはもちろん終わり。

友人の車で実家へ送ってもらって。

足の怪我を見て親父が、「捻挫だ」直すの上手い人いるから呼ぶわ。

そう言って、近所の人が来てくれて。

私の足首を持ってさらに、「グキッ!」

あの時の痛みは、忘れましたが、痛かった事は記憶してます。

翌日、パンパンに腫れ上がった足首。

当然、そのまま病院へ。

どうやら、靭帯がかなり損傷?伸びた?状態でした。

ギブスをはめてもらい、松葉杖姿に。

神戸での仕事の始まりは、その数日後です。

「あーぁどうしょう、やってもうたわ!」

なっちゃった事は戻らないししかたがない。

しょぼんとしながらも元気で、初日の神戸の「北野クラブへ」

「すいません、こんな姿で申し訳ありません」と言うと。

ありがたい事に、「君には洗い場があるよ」

そう言ってもらえたのは救いでした。

就職の同期は5人でした。

全員が、まず2年間はホールからって言われてホールの仕事から始まります。

でも私は、お客様から下がってくるお皿を洗う洗い場からのスタートでした。

でも、この事が結果的にはすごく良い事だったと思えるようになるんです。

物事を見る時の基本かもしれません。