新宿の洋菓子店時代 「一つの失敗は100倍のガッカリを生んでしまう。」
ある時の事。
私の焼いたザッハートルテの生地の状態が良くなくて落ちていた感じだったんです。
それも10台。
私は当時自分でも、焼き上がりに状態で生地が少し落ちてるな、でもこれくらいなら「ギリギリ大丈夫」なって思い。
そのままにしていました。
焼きあがった生地をシェフが見て言われました。
「これよう、10カットだから10台だと100人の口に入るんだぞ」
ハッとしました。
100人の人が「いつもと違う」きっとそう思いがっかりする。
もしかしたら、そのお客さんはもう買ってくれないかもしれない。
今まで美味しいと思ってくれていたお客さんが「私の焼いたザッハ」を食べてがっかりしてもう来てくれなくなっていたかもしれない。
私も含めて一人一人がとても重要。
それにちゃんと意識する事が重要。
焼きあがった生地がいまいち良くなかったとして。
それをそのままOKと判断してあると、
仕上げる人が気づいて「これはダメだ」と言ってくれれば良いのだが。
出来ているものは大丈夫な気がしてしまう。
そこで意識しない場合、そのまま仕上げてしまうかもしれない。
なんとなくで何かをするのなら、やらない方がいい。
やるなら、ちゃんとやらないと全部台無しにしてしまう。
そう強く感じました。
この投稿へのコメント
ブログでよくイメージの大切さをよく拝見しましたが、若い頃から様々な角度から見通したイメージもされているのですね。少しでも作り手の思いが伝わるお菓子は美味しいし、ありがたいです。日々のご飯も相手の反応を思い浮かべると楽しいです。食べる人のことを思うのは、愛情ですよね。
いつもありがとうございます。
何をやるにしても一番大事なのはイメージ出来る事なんだろうと強く感じます。
いろんな事をやって来た気がしますが全部に共通できるのがイメージだと思います。